筋トレしろカス

筋トレをしろお前が本当にベースが上手くなりたいのならばな...

 

 

1月上旬、勢いでギター(黒いテレキャスター)を買い、一ヶ月ほど練習してみた。

楽しい。ギターの音が出る。すごく楽しい。購入の際、「この『ギターセンパイ』というサービス、1ヶ月1,000円くらいで人気曲を通した練習指南動画をたくさん見れますよ... 見れますよ... ...よ...」という島村楽器副店長のマーケティング戦略にもまんまと引っかかってしまったが、「青春コンプレックス」などのヲタク御用達曲がちょっとずつ体に染み込んでいくのはなかなかに面白かったので、よしとする。

 

今までヒョロヒョロの高音がでるフルなんちゃらみたいな楽器*1を触ってきたせいで、このジャカジャカだかチャキチャキだか鳴る楽器は本当に新鮮だったため、どハマりした。テスト期間中、あまりにもギターを弾きたすぎて勉強に集中できなかったため、仲の良い友人の家に(傍迷惑にも)テレキャスを預ける決断をしたくらいだ。

 

チャキチャキ... ペケペケ... (ギターの1,2弦をかき鳴らす音)(生音)

 

ただ...なんか違う。違うというか、もっと僕のDNAの奥深くまでブッ刺さるような「「「「何か」」」」が他にある気がする。

 

ベケベケベケベケ...(ギターの5弦をかき鳴らす音)(生音)

 

う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん??????

 

べべべべベベべべべ... ボボボボボボボボ... (ギターの5,6弦をかき鳴らす音)(生音)

 

お????

 

これだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

答えが出た。

僕は遺伝子レベルで音楽における「ベースライン」が大好物なのだった。

 

思えば、高校の頃、音楽の授業で聴いた曲に対し、「この曲のここの重低音が心地よくて...」とコメントしたことがある。その際、担当教員から「普通は重低音聴いたら気持ち悪いと答える人が多いんだが、お前は"心地いい"と感じるんだな」と返されたが、あれは「逆張りか?的外れなこと言ってんじゃねえよカス」という意味ではなく、「お前は"低音"系の音楽に適正があるんだな」という先見の明からくる分析だったのだ。

僕は人生において起こるあらゆることは運命的に決定づけられている、という考え方に深く賛同しているのだが、今回のこの一件でそれがさらに固まった。個人的に今までの人生の中で5本の指に入るくらい壮大な伏線回収だ。激アツ展開。

 

閑話休題

 

そのことに気づいて数週間、テスト期間にギターを封印し、悶々としていた僕の元に、"ソレ"はあまりにも唐突に現れた。

 

ベース買いて〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

これは限界に達した瞬間溢れ出たリビドーを奇跡的に付箋に封じ込めたもの。
数ヶ月経った今なお、ラップトップ下部で禍々しい呪力を放っている。


手近な紙に書き殴って心を無にしようとしたが、無駄だった。

次の瞬間、僕はすぐさまネットでベースを探し始め、しまいにはベースを実際に作る専門学校に進学した高校時代の友人に連絡を取り、

 

買っちゃった。

 

買っちゃった。この間ギター買ったばかりなのに。バカがよ。

 

Fender社製のPlayer Jazz Bass®の白(Polar White)。真っ白なボディに真っ白なピックガード、メイプルではなくちょっとくすんだパーフェローの指板。音も良い。実際にベースを自作ってる友人に試し引きしてもらい、お墨付きをもらっている。溢れ出る購入欲とは裏腹に、冷静に熟考した末購入したから当たり前なのだが、本当に全てが気に入っている。

 

財布には大打撃。だがしかし、ここで踏みとどまったら2度と能動的に音楽に触れることができなくなるという確信があった。

正直、21にもなって始める様なモノじゃないのではないか、という懸念はずっと付き纏っていたが、

 

 

やり始めたその時が最速

 

 

テレキャスを預かってもらった友人が、そんな感じのことを言っていた(気がする)。

痛く気に入ったので、今後一生これは座右の銘にしようと思う。その第一歩がこのベースだ。

 

 

...というわけで、ギターを弾こうと思ったらいつの間にかベーシストに転向していたワケだが(ギター代6万はちょっと痛いが)、ぶっちゃけこれで良かったと感じている。ここ数ヶ月ベースを触らない日の方が少ないというくらい、ずっと弾いている。クソ楽しい。基礎練ですら楽しい。

 

そして、ベーシストの動画を本格的に見出して気づいたのだが、

 

ベーシストはみんなあらゆるところに筋肉がついている。

 

いや、わかる。指引きするのだとしたら、指から腕にかけての腱というか、とにかくその辺りに筋肉がつくのはわかる。恐らくだが、途中でベースを投げ出さなければ僕だって多少は自然とついていくだろう。

 

でも、流石にベースじゃそんなに胸筋はつかなくない??????????

 

と思わざるを得ない。

 

ベーシストがする自己紹介のポーズじゃないだろ(褒め言葉)

この人このTシャツ着られたら納得するしかない

僕は最初に見た先達を愚鈍に盲信するハイイロガンみたいな習性があるので、幸か不幸かベーシスト=筋肉のイメージが刷り込まれてしまった。であれば、ベーシストの卵である僕も筋肉をつけていくのが世の理というモノだろう。

 

「じゃあ筋トレしようね。食生活も整えようね。タンパク質を摂ろうね。」

 

という内容を今回のブログに書きたかっただけなのだが、あまりにもベース購入時の述懐に熱を入れすぎてしまったので、どっちがメインだかわからなくなってしまった。

 

 

以上、終わり。オチはない。いい加減「オチはない」をオチにするのをやめたいな。

読んでくれてありがとう。

 

 

【参考チャンネル・参考動画】

・Mutsumiさんのチャンネル

www.youtube.com

・楽器は筋肉!【上手くなりたい人必見】/ 【ムツミ】Mutsumi

youtu.be

・【ベース】「なんか弾いて」と言われた時の対処法 / 【ムツミ】Mutsumi

youtu.be

*1:ちなみに、高校時代、フルなんちゃらみたいな楽器を吹いて初めて人前で演奏した時、心無い三年の先輩から「お前の楽器尺八みてえ」というありがたいお言葉を頂戴したことがある。また、2年生の先輩はあまりの感動に涙を流し、大声を出し、シンバルを持つ猿のおもちゃのように三日三晩踊り続けた話はあまりにも有名である。